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ルポ 消えた子どもたち [社会]


ルポ 消えた子どもたち 虐待・監禁の深層に迫る (NHK出版新書)

ルポ 消えた子どもたち 虐待・監禁の深層に迫る (NHK出版新書)

  • 作者: NHKスペシャル「消えた子どもたち」取材班
  • 出版社/メーカー: NHK出版
  • 発売日: 2015/12/09
  • メディア: 新書



 ときどきニュースなどで、子供が虐待されて亡くなったというような事件が報じられるけれど、周りの人たちとか行政とかが助けられなかったのかなと、いつも残念に思うのである。

 そもそも、こういう虐待やネグレクトがあった場合、行政的にどういう対応がとられるのだろう? なんで最悪の事態になるまで放っておかれるのだろう?

 いろいろ気になって、手始めに読んでみたのが「消えた子どもたち」という本だった。

 本書はNHKの取材班が、児童相談所、児童養護施設、情緒障害児短期治療施設など、1000を超える施設を対象に大規模調査を実施したもの。虐待や貧困、ネグレクトが原因で、学校にも通えず、社会とのつながりが断たれてしまった、「消えた子どもたち」の実態をまとめている。

 知らなかったのは、こういう子どもたちの所在とか、登校状況とか、行政が管理しているのかと思っていたが、そうでもないということだ。

 厚労省が所在不明となっている子どもについて、全国的な調査をしたことはあるようだが、単発的なものだし、住民票があるものの家庭と一切連絡がとれないようなケースだけが対象で、住民票がなかったり、DV保護者が意図的に子どもを隔離したりしているケースは調査の対象から外れているのだ。

 そもそも子どもの生活状況を把握できていなければ、対応もしようがないだろう。

 また、子どもの所在は分かっていたとしても、虐待されている子どもを助けるのもハードルがある。教育機関や児童相談所にも、虐待かどうかはっきりしないのに家庭に深入りできないとかいろいろ言い分があるらしいのだ。

 本書の中で、親に長年監禁生活を強いられ、家を逃げ出した女性が取材に応じている。ときどき学校の人などが自宅を訪れるけれども、結局学校も児童相談所も何もしてくれなかったのがとてもつらかったのだとか。こういう話を聞くと、周囲の対応の程度で子どもが救われるケースもあるんじゃないか。

 行政の人を責めても仕方ないんだけれど、もっといい仕組みができないのかなとは思ってしまう。家庭訪問の際に親だけでなく子どもからも聞き取りするとか。体制強化という面で、改善の余地はたくさんありそうだと思った。
タグ:NHK取材班
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