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闇ウェブ [IT]


闇ウェブ (文春新書)

闇ウェブ (文春新書)




 よくニュースで、個人情報が流出したなどという話を聞くけれど、流出した個人情報は実際にどのように悪用されるのだろう? 「闇ウェブ」という本を読むと、個人情報の使われたかが多岐にわたっているということが書かれていて勉強になった。

 まず、IDを乗っ取って、被害者に成りすまして銀行から金を借りたり、クレジットカードを利用するというID泥棒がある。こういうのは容易に想像のつく話かもしれない。

 残高の少ない空っぽの口座のようなものでも、闇の世界では売買の対象になるらしい。振込詐欺の振込先として使われたり、国外にこっそり資金を移動させたりするのに都合がよいのだ。

 また、医療・保険データのようなものも、闇の世界では高値で売買されているそうだ。健康に問題を抱えている人間を知ることができれば、健康情報を装ったスパムメールを効果的に送ることができるし、健康商材を効率的に販売することも可能だ。

 個人情報以外にも、闇ウェブでは様々な非合法商品が取引されている。

 ネットの世界にはグーグル検索などをしても引っかからない、闇ウェブが広がっている。専用のソフトウェアを使うことではじめてアクセスすることができる世界。そうした世界では、麻薬、武器、偽造パスポート、偽札、殺人の請負といった非合法な取引が盛んに行われているのだとか。

 Torなどの匿名性の高いネットワークを使うことで、犯罪者が群がっているらしいが、匿名性は完璧というわけでもない。だから、ときどき闇ウェブの取引が摘発されることがある。

 「偽装死で別の人生を生きる」という本に出てくる探偵も言っていたことだが、頭の働く犯罪者はネットを使わないのではないか。ネットは便利だけれど、足跡をあちこちに残してしまうというリスクがある。そういう足跡は動かぬ証拠になってしまう。

 闇ウェブで暗躍する犯罪者たちと犯罪者を摘発する捜査官との攻防。本書にはネットにおけるこうした攻防の例がたくさん書かれていて興味深かった。
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