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戦士たちの挽歌 [ミステリ(外国)]


戦士たちの挽歌―Forsyth Collection〈1〉 (角川文庫)

戦士たちの挽歌―Forsyth Collection〈1〉 (角川文庫)




 『ジャッカルの日』『オデッサ・ファイル』などで知られる、スリラー作家フレデリック・フォーサイスの短編集。

 短編集といっても、各編が100ページ近くもあるので、かなり読み応えがある。長編に負けず劣らずスリリングな内容で、様々な形での頭脳戦が繰り広げられているところが特徴だ。

 たとえば、表題作の「戦士たちの挽歌」は、法廷もののミステリー。イギリスのさびれた商店街を訪れた老人が、町のチンピラ2人組にからまれ、殴る蹴るの暴行を受け、重傷を負う。救急搬送され、ICUで医師の治療を受けるが、間もなく死亡する。チンピラはすぐに警察に捕まり、裁判にかけられるのだが、その裁判は意外な展開を見せ始める……。

 検察と弁護士の熾烈な戦いが見どころ。被害者の正体が謎に包まれていて、最後にその正体が分かると同時に、これまでの展開がひっくりかえる予想外の結末も待っている。

 「競売者のゲーム」は、美術界を舞台にしたコン・ゲーム。鑑定ミスの濡れ衣を着せられた鑑定士、200万ポンドもする絵をだまし取られた売れない役者、コンピュータのことなら何でもござれのハッカーの天才、3人がチームとなって、美術界に復讐を挑む。

 美術界から足蹴りにされた主人公たちが、美術界を騙して鼻を明かそうとする話で、読んでいて痛快。まさに騙し騙されの頭脳戦という感じで面白かった。

 「囮たちの掟」は、バンコク発ロンドン行きの航空機内で繰り広げられるスリラー。麻薬組織の暗躍に気づいたMI5の活躍を描く。

 これまた最後の最後にどんでん返しが待っていて、作者のミスディレクションのうまさに驚かされた。

 それにつけても、フォーサイスの取材力の綿密さには圧倒される。本書でも、法曹界、美術界、航空業界と、物語の背景となる業界についてかなり詳しく描かれていて、背景部分だけでもかなり読みごたえがあった。こんな世界になっているのかというのが分かって、社会勉強にもなる本といえよう。
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帰還兵はなぜ自殺するのか [国際]


帰還兵はなぜ自殺するのか (亜紀書房翻訳ノンフィクション・シリーズ16)

帰還兵はなぜ自殺するのか (亜紀書房翻訳ノンフィクション・シリーズ16)




 イラク戦争に従軍した帰還兵たちのPTSDや自殺の問題を扱った本。

 アメリカでは帰還兵の社会復帰の難しさと自殺の多発が社会問題になっているようで、イーストウッド監督の「アメリカン・スナイパー」という映画でもイラク兵のPTSDが取り上げられていた。本書では、筆者は何人もの帰還兵を取材して、帰還後の生活を詳細に描いている。

 アメリカに帰還した彼らは、国の英雄である。本国帰還の際には、式典も開かれて、町中総出で歓迎される。家族たちは、無事に帰ってきたことを喜び、再び共に過ごすことに心躍らせる。

 だが、帰還兵たちは、新たな生活にうまく順応することができない。無性にイライラして怒りがこみ上げてくる。物忘れがひどくなる。睡眠障害がくり返される。大きな音がすると、爆音に聞こえてびっくりする。悪夢を見るようにもなる。戦場で救えずに死んでいった同志の夢。なんで助けることができなかったんだろうと罪の意識にさいなまれる。戦場で殺してしまった敵や幼い子供の記憶がよみがえる……。

 アメリカでは帰還兵の精神的な治療に当たる施設が用意されていて、彼らはセラピーを受けたり、グループセッションを受けたり、投薬治療を受けたりするが、改善は簡単には行かないらしい。前へ進もうとするが、なかなかうまくいかず、家族との関係もぎくしゃくし始める。中には妻や子供に暴力をふるうものも出てくる。耐え切れなくなって自殺してしまう者も……。

 何人かの帰還兵や家族たちのエピソードが並行して描かれていて、彼らの苦しみや感情が迫真的に伝わってくる。アメリカの帰還兵のおかれている状況を具体的に知ることができる内容だ。

 戦場がどんなところか、どんな体験をするのか、戦争に行った者にしか知りえない世界なんだろう。この本を読んだだけで、帰還兵の気持ちがなんでも分かるわけではないが、本書を読むと日本に住んでいて知りえないようなアメリカの現状を垣間見ることができる。

 戦争の苦しみというのは、戦場での命がけの世界だけではない。平穏な日常に戻ってからも続くのだということがはっきりとわかる本だった。
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ラ・ミッション/軍事顧問ブリュネ [歴史小説(日本)]


ラ・ミッション ―軍事顧問ブリュネ―

ラ・ミッション ―軍事顧問ブリュネ―




 フランス人軍事顧問ジュール・ブリュネの視点から描いた戊辰戦争。鳥羽伏見の戦いから五稜郭の戦いまで、幕末の戦いをドラマティックに伝えている。

 ブリュネは江戸幕府の陸軍を近代化するために、フランスから派遣された軍人。砲兵科の教授で、日本で兵学校を設立する予定になっていた。ところが、派遣されてみると、徳川慶喜が大政奉還をしてしまっていて、旧幕府軍と明治新政府軍との間で戦闘まで勃発していることが分かる。いやおうなしに戦争に巻き込まれていくブリュネ。彼は徐々にその中で重要な役割を果たすことになる。

 幕末ものだが、フランス人の視点から描かれているので、一味ちがった幕末ものになっている。イギリス、フランス、アメリカオランダといった諸外国が、当時日本をどのように見ていたのか、外国から見た日本という視点で幕末が描き出されているところが新鮮だ。

 戊辰戦争にはイギリスが深く関わっていて、薩長にイギリスが肩入れして、日本がイギリスの傀儡になる可能性があったという話や、フランス、アメリカといった諸外国がイギリスの動きを封じる役目をしていたという話など、外国の動向が日本の歴史を大きく左右してきたことが分かる内容になっている。

 もちろん、主人公のブリュネの活躍を描いた本としても楽しめる。フランス人という外部の人間として日本に来たにもかかわらず、日本で友人もでき、教え子もでき、伴侶も得て、徐々に日本に愛着がわいていくブリュネ。イギリスとの戦いは立場として避けるべきであるはずなのに、旧幕府軍の友人たちの姿を見るにつけ、戦いへの意欲を燃やしていく……。

 フランス軍人としての立場と日本への友情との間の板ばさみとなって、苦しむことになるブリュネの葛藤と、戦争に参加するにいたるまでの心の動きが丁寧に描かれていた。

 視点を変えることで、見える世界が広がってゆく。フランス人の目から見た幕末の日本。外国との関係など知らなかったこともいろいろ書かれていて、興味深い一冊だった。
タグ:佐藤賢一
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世界史の極意 [世界史]


世界史の極意 (NHK出版新書 451)

世界史の極意 (NHK出版新書 451)




 「歴史は繰り返す」という言葉があるように、人類は進歩しつつも、同じような過ちや争いごとを繰り返してきた。歴史を振り返ると、別々の時代、別々の地域にいるはずの人間が、何度も似たような行動をとることが散見される。

 ひょっとしたら人間がとりうる行動にもパターンがあって、ある特定の条件下におかれた人間は、同じような行動をとってしまうものなのかもしれない。

 もしそのような歴史の反復に気づくことができれば、現代を生きるヒントになるのではないか? どんな状況下で人がどんな行動をとるのかを知ることができれば、これからの社会がどのように進んでいくのかを読み解くことができるのでは?

 本書は、こうした歴史の反復をテーマにした本である。世界史についての本だが、単純に通史を解説したものではない。歴史上の状況が実は現代にもあてはまっていて、現代人が実は歴史を繰り返しているだけなんじゃないか? 過去と現代との思わぬ符合について語っている。

 ウクライナ紛争や沖縄問題、スコットランド独立運動といった現代の事象が、19世紀のハプスブルグ帝国の状況と似かよっていることを指摘したり。現代社会は第一次大戦のときのような帝国主義の時代に入りつつあることを指摘したり。目新しいように見える出来事でも、実は意外な過去の出来事と似通っていることに気づかされる。

 過去と現代が思わぬ形でリンクしていることが見えてきて、バラバラにもっていた断片的な歴史の知識と現代の国際情勢の知識が意外な形でつながっていく快感。ニュースで目にする出来事の背景が見えてきて、こんな意味があったのかと本書を読んで初めて分かったことも多かった。

 歴史を勉強するのは、単に過去の人々の生活を知るためだけはない。歴史上の出来事が現代社会にどのように影響しているのかを知ることで現代社会を読み解くことができる。過去の人々の行動と結果を知ることで、未来に起こる出来事を推察することができる。本書は、そんな歴史の醍醐味を存分に味わわせてくれる興味深い一冊だった。
タグ:佐藤優
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ムンクを追え! [犯罪]


ムンクを追え! 『叫び』奪還に賭けたロンドン警視庁美術特捜班の100日

ムンクを追え! 『叫び』奪還に賭けたロンドン警視庁美術特捜班の100日




 1994年の夜明け前、ノルウェー国立美術館に2人の男が近づき、ハシゴを立てかけたうえで2階の窓を割って侵入。館内に展示されていた、エドヴァルド・ムンクの代表的絵画「叫び」を盗み出した。美術館の警備の隙を突いた、迅速な犯行だった。現場には一枚の絵葉書が残されていて、そこには不敵なメッセージが書かれていた。「手薄な警備に感謝する」

 ノルウェーの警察も美術館も必死に犯人を捜そうとするが、その行方は杳として知れない。入念に犯行計画が練られていたようで、犯行現場に残された手がかりは乏しく、犯行に使われた車両も盗難車で、犯人につながるものは何も見つからなかったのだ。

 ところが、思わぬところから、絵画奪還に向けた道が開け始める。ロンドンの美術特捜班と呼ばれるチームが、ノルウェー警察に協力してくれるというのだ。特捜班のチャーリー・ヒルは絵画の盗難事件のプロ。これまでも、盗まれたフェルメールやゴヤなどの名作を取り戻した実績があるという。

 本書は、この「叫び」盗難事件を巡る、チャーリー・ヒルの活躍を描いたノンフィクションである。事件発生から、犯人追跡、絵画奪還までの経緯を描いたスリリングな内容だ。

 手がかりがないのに、どうやって犯人にたどりつくのだろうと思ったが、「おとり捜査」という手法を使って犯人を追いつめていた。

 絵画の盗難などというと、怪盗ルパンとかトーマスクラウンとかおしゃれ泥棒を思い浮かべてしまうが、現実にはそんなに優雅なものではないらしい。普段は麻薬の密売だとか、マネーロンダリングだとかに手を染めるような凶悪なギャングが盗難事件を起こしている。

 犯人も絵画それ自体を自分で鑑賞したいというわけではなくて、金に換金する目的がほとんど。だから、盗品売買を生業とする業者の世界におとり捜査を送り込むことで、犯人をいぶりだすことも可能になる。

 本書には、ヒル捜査官が美術商に扮して違法取引の世界に潜入捜査する様子が描かれていて、本当にスリラー映画みたいな世界があるのだなと分かって興味深い。美術の知識をどっさりたくわえて、犯罪者たちの裏をかこうとする様子など、まるで火花の散るコンゲームを見ているかのようだ。

 美術犯罪は闇市場では、麻薬や武器に次ぐほどの大市場になっているという話だったり、意外と警備が手薄であるという話だったり。美術犯罪を巡るさまざまなエピソードもふんだんに出てきて、優雅な世界の裏側でこんなことが行われているのかと驚いた。

 スリリングな追跡ものとして読んでも面白いし、美術の世界を巡るうんちくも楽しむことのできるもりだくさんな内容。ムンクの叫びにこんなにいろいろなドラマがあったのかというのを知ることもできて、ムンク好きとしても読みごたえのある一冊だった。
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ライ麦畑でつかまえて [文学]


ライ麦畑でつかまえて (白水Uブックス)

ライ麦畑でつかまえて (白水Uブックス)




 成績不良で高校を退学することになった主人公ホールデン。彼は数日間、ニューヨークをあてどもなく放浪することになる。そこで多くの人々との出会いと別れを繰り返し、様々な出来事と遭遇し、自らの人生のあり方について悩み苦しむことに……。

 この本を読んで、最初は、主人公が喋りかけてくるような独自の文体に慣れるのに時間がかかったし、筋立ても脈絡がないように見えて、これはなんだろうととまどってしまった。だが、読み進んでいくうちに、だんだんと主人公の行くすえが気になってきて、妙に引き込まれてしまう小説である。

 ページをめくるうちに、一見脈絡がないように見える出来事でも、主人公の内面を象徴していることが分かったり、出ては消えていくだけにみえる登場人物たちにも、ホールデンの考えを浮き彫りにする役割があることが分かったり。主人公の内面の動きを追いかけた、心の旅を描いた作品なんだなあということが見えてくる。

 主人公のホールデンは、周囲に折り合いがつけられない人間として描かれている。彼には、周りの人間、人間社会が、嘘っぱちのインチキにしか見えない。嘘をついたり、外見を取りつくろったり、見栄を張ったり、おべっかをつかったり、所詮そういうくだらない世の中じゃないかと。彼には、社会にはびこるありとあらゆる欺瞞が許せないらしかった。

 彼は町で出会うどんな人を見ても、そういう欺瞞ばかりが目についてしまう。人々の嘘くさい姿に我慢できなくて、さげすんだり、こきおろしたり、内心で嘲笑したり、ときには面と向かって衝突したりする。

 彼にとっての理想を象徴するのは、ライ麦畑を駆け回る子供たちの世界なのだ。純真無垢で真っ正直さを失わない子供たち。彼にしてみれば、子供たちが成長して大人の欺瞞を身につけてしまうことがこわい。自分自身が大人になって高潔さを失ってしまうことを恐れている。

 でも、社会はそんな理想郷ではないから、ホールデンは周囲と対立してばかり。学校を追い出され、放浪中に出会う人々ともしょっちゅう衝突する。次第に行き場がなくなっていって、徹底的に孤独になる。そして、何かもう消えてしまうしかないんじゃないかというところまで追い詰められてしまう……。

 周囲の批判ばかりしているので、主人公は嫌なやつに見えるのだが、まったく共感できないわけでもない。自分もかつてこの主人公みたいに考えていたことがあるし、今でもときどきホールデンみたいな気分になることもある。社会と折り合いをつける難しさは誰でも一緒なんだなあとか、どこの国でも共通なんだなあということを感じ取れる内容。そういう人間にとって普遍的なテーマを扱った小説だから、古典的名作として読み継がれているのかもしれない。

 どんどん精神的に追い詰められていく主人公だが、誰もが彼を嫌ったわけではなくて、最後のほうに出てくるアントリーニ先生とか、妹のフィービーとか、主人公を手助けする人物も出てくる。そして、思い悩んでいたホールデンにも、ある種の変化が訪れて、その心は救われることになる。

 最初のころは、とっつきにくそうな印象があったし、主人公のとっぴょうしもない言動にへきえきさせられたが、いつの間にやら感情移入してしまっていて、最後まで読んだら思わず感動していた。

 タイトルにもなっているライ麦畑のキャッチャーとか、帽子とか、池のアヒルとか、メリーゴーランドとか、主人公の内面を象徴するようなしかけがいっぱい出てきて、その意味をより深く理解するのには何度か読み返す必要もありそう。難解そうなイメージがあったが、意外にも面白い本だった。
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ピクサー [映画]


ピクサー 早すぎた天才たちの大逆転劇 (ハヤカワ文庫NF)

ピクサー 早すぎた天才たちの大逆転劇 (ハヤカワ文庫NF)




 「トイ・ストーリー」「ウォーリー」「モンスターズ・インク」など、ヒット作を次々に作り続けるピクサー・アニメーション・スタジオ。本書は、そのピクサーが誕生するきっかけから、成功をつかむまでの軌跡を描いた本。

 ディズニースタジオをクビになり、途方に暮れるジョン・ラセター。アップル・コンピュータを追い出されたスティーヴ・ジョブズ。思わぬ壁にぶつかったふたりの人生が交差して、ピクサーを夢の会社に押し上げていく……。

 ピクサーも今でこそハリウッドのアニメーション界を牽引するヒットスタジオだが、その成功までの道のりは必ずしも順風満帆というわけではなかったようだ。本書を読むと、その苦難の歴史、紆余曲折の道のりを垣間見ることができる。

 もともとはルーカスフィルムのグラフィック部門だったピクサーは、スティーヴ・ジョブズによって買収されて独立企業となった。その当初の目的は、CGや画像処理に特化したソフトウェアを開発するという実用的なもの。今のような映画製作をする会社ではなかった。だが、ラセターの映画作りへの情熱は激しく、どうにかして映画が作れないものかと奮闘する。そして、最初はCGの実験映像、次はCM制作、短編映画と、じわりじわりとアニメーション作りを実現させていくのだ。

 ジョブズはこれに対して、内心穏やかではなかった。もともとのジョブズの目的にかなっていなかったし、アニメーション制作が毎年赤字ばかりを出し続けて、莫大な金が消えてしまっていたからだ。ジョブズは何度もアニメーション部門を閉鎖しようとしたようだ。

 しかし、ラセターの作る映像は徐々に関係者らから評価されるようになり、やがて短編アニメがアカデミー賞を受賞すると、ピクサーのアニメーションスタジオとしての認知度がにわかに高まっていく。ついには、ディズニーと協力して長編映画「トイ・ストーリー」の制作に乗り出すことになる。

 まさにサクセスストーリーを地で行くような内容で、読んでいて心が高鳴る話。CGアニメーションという新しい世界を切り開こうとする人々のパイオニア精神は、読んでいて実に感動的だ。

 ピクサーの映画は映像的にも見ごたえがあるけれども、ストーリーもディズニー風のお伽噺ではなくて、リアルで深みのある内容になっている。子どもだけでなく大人にもアピールする良質さがあるなとつねづね感じていた。本書を読むと、ピクサーが映画にどのような思いを込めようとしているのかが見えてきて、映画ファンとしてはそのあたりも面白かった。心躍るエンターテイメントの中に、制作者たちの人生が暗喩されていたりするから、見ている者を感動させるのかもしれない。

 ビジネス面、技術面、芸術面、3つの側面で苦難を味わってきたピクサー。本書はピクサーがその苦難にどのように立ち向かって、壁を乗り越えてきたのかを描きだしている。ハリウッドのアニメーション業界の裏話をどっさり聞くことのできる楽しい一冊だった。
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