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幸福の資本論 [人文]


幸福の「資本」論―――あなたの未来を決める「3つの資本」と「8つの人生パターン」

幸福の「資本」論―――あなたの未来を決める「3つの資本」と「8つの人生パターン」




 幸せになるのは容易なことではない。青い鳥は追いかけても追いかけてもするりと逃げてしまう。 

 「幸福の資本論」に、幸せの要素は「金融資産(お金)」「人的資本(自己実現)」「社会資本(家族・友人とのつながり)」の3つだと書かれていた。この3つが全部そろっていれば幸せだが、どれかが欠けると不幸の元になる。

 お金が大事なのは誰も否定しないだろう。だが、金持ちになれば幸せかというと、そう簡単にはいかない。金持ちは家族・友達がいなくて孤独になるケースも多いのだ。宝くじに大当たりしたとたん、家庭や友人関係が崩壊して破滅したなんていう話はよく聞く。

 じゃあ、自己実現を突き詰めていけば、幸せになれるだろうか? 仕事を極めて世間の注目を浴びて大スターになる。まさに夢の実現。誰もがうらやむ充実した人生。だけど、こうした人たちは人一倍プレッシャーがかかるし、注目を浴びるとスキャンダルに巻き込まれたりして、いろいろと苦労も多いのだ。

 結局、家族・友達に囲まれている人が一番幸せなんだろうか? お金や仕事がなくても、家族・友人が支えてくれれば幸せだろう。孤独とは無縁の世界だ。だが、家族・友人に依存することになるので、家族・友人が死んだり、コミュニティから排除されてしまうと生活が不安定になる。

 要はバランスが大事ということなんだろう。3つの要素をバランスよくそれなりに充実させれば、幸せな世界が待っている。

 「幸福の資本論」を読むと、幸福とはなにかについて細かく分析されていて頭の整理になる。言っていること自体は、まあそうだよねという当たり前の話なのではあるが、幸福・不幸にまつわる様々な事例がたくさん載せられている。金融の専門家が書いているので、とくに経済的な話が多くて、いろいろと勉強になった。

 とはいえ、この本を読んだからといってすぐに幸福になれるかというと、そんなに簡単にはいかないだろう。向かうべき方向性くらいは示してくれるけれども、幸せになるための具体的な方法論まで書かれてあるわけではない。お金が大事、友達が大事ということまでは分かるが、どうやってお金を増やすか、友達をつくるかということまでは書かれていない。

 置かれている環境も目的も様々なのだから、そもそも方法論など書くことはできないだろう。結局、幸せになるには各人が行動して努力するしかないし、近道があるわけではないのだ。
タグ:橘玲
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