So-net無料ブログ作成
検索選択

ノックの音が [ミステリ(日本)]


ノックの音が (新潮文庫)

ノックの音が (新潮文庫)




 「ノックの音がした」という一文から始まる、星新一のショートショート集。

 主人公がドアを開けると、様々な事件が巻き起こるという話。一遍一遍読んでいくと、「次はどんなことが起こるんだろう」と、楽しみになってくる作品集だ。

 本当に部屋の中だけで話が終始してしまうところがすごい。空間が限定されているのに、意外な出来事が次々に発生。主人公が窮地に追い込まれるサスペンスフルな展開で、かなり読ませる。

 短い話ながらも、毎回サプライズエンディングも出てくる。オー・ヘンリーやヘンリー・スレッサーを彷彿とさせるうまさ。登場人物の意外な正体が分かったり、思わぬ計略が隠されていたり、思わずにやりとさせられる話が多かった。

 星新一だけれど、ほとんどはミステリーだった。「金色のピン」「人形」の2作はホラー風味の作品。どちらも「魔法のランプ」ものというか願いごとを叶える話で、願いごとは叶うのに恐ろしい結末が待っているというブラックな笑いのある話だ。

 久しぶりに星新一のショートショートを読んだ。読み始めは独特の文体が読みづらく感じたのだが、ストーリー展開がひとひねりもふたひねりもしてあって、だんだん話に引き込まれていった。今度はぜひSFショートショートのほうも読んでみたい。
タグ:星新一
nice!(9)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:

nice! 9

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

Facebook コメント

トラックバック 0

この記事のトラックバックURL: